竹林駿

TAKEBAYASHI Hayao

BREEDING JOINTS

レジン、金属、アクリル、ほか
H9600 × W4800mm

作者より

生物の交尾(生殖行為)は、繁殖という本能的な目的のもと、多様な形や仕組みを生み出してきた。この多様性は、生命が環境に適応し、進化を遂げてきた証である。本プロジェクトでは、この生殖行為に着想を得て、形状や機能に独自の工夫を凝らしたジョイントのデザインを試みている。

竹林駿

担当教員より

竹林駿による作品「BREEDING JOINTS」は、自然界における生物の交尾構造を大胆かつ独創的に解釈した家具のリーズで、イヌ、ネコ、ブタ、それぞれの特有な生殖器の機能を家具のジョイントパーツとして構造化している。これらの作品は、単なる機能美を超え、自然とデザインの境界を再考させる強いメッセージ性を持ち、ユーモアと美学、そして実用性が絶妙に融合している。デザインの可能性を広げる意義深い提案である。

空間演出デザイン学科准教授 安藤北斗