西口陽子

NISHIGUCHI Yoko

黄金町 Ⅰ

黄金町 Ⅱ

パネル、キャンバス、オイルパステル、油絵具、アルキド樹脂絵具
H900 × W1500 × D90mm
H900 × W1500 × D90mm

作者より

道に落ちた、枯れて塵のようにちいさくなった花や、捨てられたもの、ゴミや、その横にちいさく咲く花などに心を動かされます。

友人でいてもらえたら、嬉しいと思う。

描かせてくれてありがとうございます、と、お礼を言いました。

西口陽子

担当教員より

道端にひっそりと咲く雑草をモチーフにしている。そこに精神的な主題を求めて描き始めたが、現実の再現としての形態と色彩を模索する中で、最終的にモチーフそのものより画面上の色彩の問題に置き換わっていった。その結果、単純化された色彩構成の中に、豊かな内面性をも感じさせる作品になった。オイルパステルを主にした描画材で描いており、素材の持つ柔らかな色彩と、幾層もの塗り重ねで生まれた重厚さが相まって、独自の表現に結実した。

造形学部 通信教育課程 油絵学科教授(絵画コース) 三浦明範