小林健

KOBAYASHI Takeru

ガサガサ にいつ丘陵図鑑 
草原と生きもの/雑木林と生きもの/水辺と生きもの

紙、水彩絵具、ボールペン|レーザーカット
本|H297 × W257mm(28ページ)、H297 × W257mm(38ページ)、H297 × W257mm(46ページ)

作者より

ガサガサにいつ丘陵図鑑は新潟県にある新津丘陵周辺の植物やそこで暮らす生き物を前半の切り絵ページをめくりながら探すことで、草木の中をかき分けながら生き物探しをするような擬似体験を行い、楽しく生き物の生態や生態系について発想を広げられる図鑑です。また、後半に登場する植物と生き物の情報をまとめた解説ページを付属し、見つけた生き物について理解を深められるようになっています。

小林健

担当教員より

草むらをかき分けるように見る人を誘い、そこに潜む生きものとの出会いが生まれる。生きものを捕食する姿など作者の感動が伝わってくる圧巻の画力と、繊細な切り絵をレイアー状にシーンを再現したアイディアが光る。
そして身近な自然の中に身を投じて、実際に見て触れて感じて欲しいと投げかけている。
一歩足を踏み入れると豊かな生きものの世界が広がる丘陵地帯から、人と自然の距離感の大切さを問う作者の深いメッセージが潜む。

造形学部 通信教育課程 デザイン情報学科教授(コミュニケーションデザインコース) 上原幸子