雪の三角屋根Snowy Triangular Roofs
雪の枝と、その向こうStripes of Snowy Tree Branches
キャンバス、油絵具H1120 × W1620mm、H1120 × W1620mm
私は模様が好きで、日常に広がる模様を描きました。 白い屋根の三角模様と、木々が作る縦の縞模様です。 模様は、装飾の美しさ、楽しさだけでなく、枠の外にも世界が広がる安定感、安心感を感じます。 楽しい気持ちは、安心感の上に成り立つ。怖がりにとって、安心感は大切です。 この雪景色は、小学校の時の通学路(寄り道コース)から見える景色です。 通学路は、自分で自分のことをよく分かっていた頃の記憶です。 日常の中に、視点次第で見つけられる美しいもの、面白いものを描きたいと思っています。 貝原知佳
この作品は、一見すると素朴で普通の風景画の様ですが、作者の関心は繰り返される家並の形と、屋根に降り積もった雪の連続性にあります。 敢えて空間は平面的に扱い、雪の境界線をつなげていくことで、独特のリズムを作り出し、模様的な表現に還元されています。色彩に関しては、彩度を抑えることによって、物静かで穏やかな世界観を作り出すことに成功しています。 作者の素直さと興味を持った内容が、理知的に統合された秀作です。 造形学部 通信教育課程 教授 関口雅文
作者より
私は模様が好きで、日常に広がる模様を描きました。
白い屋根の三角模様と、木々が作る縦の縞模様です。
模様は、装飾の美しさ、楽しさだけでなく、枠の外にも世界が広がる安定感、安心感を感じます。
楽しい気持ちは、安心感の上に成り立つ。怖がりにとって、安心感は大切です。
この雪景色は、小学校の時の通学路(寄り道コース)から見える景色です。
通学路は、自分で自分のことをよく分かっていた頃の記憶です。
日常の中に、視点次第で見つけられる美しいもの、面白いものを描きたいと思っています。
貝原知佳
担当教員より
この作品は、一見すると素朴で普通の風景画の様ですが、作者の関心は繰り返される家並の形と、屋根に降り積もった雪の連続性にあります。
敢えて空間は平面的に扱い、雪の境界線をつなげていくことで、独特のリズムを作り出し、模様的な表現に還元されています。色彩に関しては、彩度を抑えることによって、物静かで穏やかな世界観を作り出すことに成功しています。
作者の素直さと興味を持った内容が、理知的に統合された秀作です。
造形学部 通信教育課程 教授 関口雅文