のぞくlook into
石ころの上で照らされてon the pebbles
綿布、水彩アルキド樹脂絵具、顔料、染料H1455 × W1120mm、H1120 × W1455mm
さっきあったこと、昨日あったこと、ずっと前にあったこと…大きな出来事だけではなく、思い出すことができないようなところまでどうにかして辿り着きたいと思っている。確かにそこに“あった”ことを感じたい。 絵を描きながら、生活のある時点で見た、景色、もの、こと、色、時間、気温、気持ち、あらゆるものを触るように手繰り寄せていった。 岩里杏美
作者は日常生活の中に在る物、人、時間、出来事の全てに付箋を貼っていきたい気持ちでドローイングを描くという。だから「この作品は何を描いているの?」と問われても端的に返答できることではないのである。それは、言ってみれば自分の感じた有りのままの世界を描いているだけだからだ。しかし、その世界は絵画にしようとすると見失ったり、探している内に一瞬で変化してしまうものでもある。そして、これまでは構えて制作することが多かった。そのことで返って獲物を取り逃していたが、今回は狙いを定めて確実に自分の世界を手に入れたようだ。 造形学部 通信教育課程 教授 吉川民仁
作者より
さっきあったこと、昨日あったこと、ずっと前にあったこと…大きな出来事だけではなく、思い出すことができないようなところまでどうにかして辿り着きたいと思っている。確かにそこに“あった”ことを感じたい。
絵を描きながら、生活のある時点で見た、景色、もの、こと、色、時間、気温、気持ち、あらゆるものを触るように手繰り寄せていった。
岩里杏美
担当教員より
作者は日常生活の中に在る物、人、時間、出来事の全てに付箋を貼っていきたい気持ちでドローイングを描くという。だから「この作品は何を描いているの?」と問われても端的に返答できることではないのである。それは、言ってみれば自分の感じた有りのままの世界を描いているだけだからだ。しかし、その世界は絵画にしようとすると見失ったり、探している内に一瞬で変化してしまうものでもある。そして、これまでは構えて制作することが多かった。そのことで返って獲物を取り逃していたが、今回は狙いを定めて確実に自分の世界を手に入れたようだ。
造形学部 通信教育課程 教授 吉川民仁