海女の庭
ama’s garden
木製パネル、高知麻紙、岩絵具、水干絵具、水晶末、銀箔、海の砂
H1620 × W1303mm
真珠の子
pearl child
木製パネル、高知麻紙、岩絵具、水干絵具、胡粉、墨、雲母
H1620 × W1303mm
海女の庭
ama’s garden
木製パネル、高知麻紙、岩絵具、水干絵具、水晶末、銀箔、海の砂
H1620 × W1303mm
真珠の子
pearl child
木製パネル、高知麻紙、岩絵具、水干絵具、胡粉、墨、雲母
H1620 × W1303mm
作者より
鳥羽・志摩の海。果てしなく広がる青、蒼、碧。灯台に登ると眼下には、跳ねる、潜る、泳ぐ、揺蕩う、しなやかで逞しい海女の姿。身体が奏でる磯笛が潮騒と重なり、雄大な空間に響き渡る。
浜辺の貝ボタン屋さんで出会ったのは、百年以上蔵で眠っていた半円真珠を抱えたアコヤ貝。柔らかく優しい輝きを放ち、まるで海岸線の美しい浜辺のよう。母なる海に包まれて、すくすく育つ真珠の子。
谷口芳子
担当教員より
地元の海の風物詩をモチーフに、日本画材の特性・活かし方を模索している素朴な行為が画面の端々にまで歓喜の声となって共鳴している。決してあざとくならず、角を立てず最適な場所として馴染んだ画面になっているのは、描き手本人の性質ゆえか。このナチュラルな行為が紡ぎ出しているものは、日常であり非日常であり、不思議な世界観を醸し出している。心地よさを纏いつつ、絵とは何かを考えさせられる非凡な画面となっている。
造形学部 通信教育課程 教授 室井佳世