永字八体 書道で見つけた文字の立体感
Eight bodies of the Chinese character “Ei”
The three-dimensionality of characters found in calligraphy
インスタレーション|スチレンボード、紙、3Dプリント
立体|約H170 × W165 × D20〜85mm(8点)
パネル| H594 × W841mm(3点)
永字八体 書道で見つけた文字の立体感
Eight bodies of the Chinese character “Ei”
The three-dimensionality of characters found in calligraphy
インスタレーション|スチレンボード、紙、3Dプリント
立体|約H170 × W165 × D20〜85mm(8点)
パネル| H594 × W841mm(3点)
作者より
書道の線は単なる黒い線に見えるが、実際には速度や筆圧等、書き手の身体性に付随する様々な情報が含まれている。長年の書道経験から文字に立体感を感じるようになった私は、その立体感を他者と共有すべく、書道界の巨匠たちの「永」字を分析し、3Dプリンターで立体化し、線の多様さを際立たせた。紙・筆・墨を用いた伝統的な書道からは随分離れたが、これは私なりに書道の要素を分解・再構築した、書道に対する一解釈である。
山岸愛子
担当教員より
長年、書道を嗜んできた作者だからこそ読み取ることができる書の構造があります。それは決して感覚的なものではなく、書道における筆の運び方、身体の所作を反映した構造です。三次元のモデルを見ることで、私たちは書き手の身体性を感じることができます。なぜ、この形なのかという理由が垣間見えます。書の裏側にある書道の深みを多くの人に理解できるように再構成した秀作です。
造形学部 通信教育課程 教授 清水恒平