when i tell a story
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旧約聖書の第1章から第5章を翻訳してみた。 聖書は世界で最も読まれている本だが、その解釈は人によって異なる。 私は翻訳しながら、ツッコミを入れ、時には誤読し、それでも考え続けた。 結局、これは解釈なのか、それともただの勘違いなのか。 答えは、読む人に任せることにする。 繆念何
日々の必ずしも良いことばかりではない出来事に注目し、それらを積極的に昇華して人生を進めるため、ユーモアを交えたオブジェとして作品化してきた。材料は日本で実際に使われていた古い道具や日用品で、それらに出会った時の彼女の感想なども盛り込み、面白く味わい深い作品を制作してきている。修了制作においては留学生ならではの翻訳についての気づきと問題意識を作品化の原点とした。『創世記』を対象としながらその古今東西の翻訳についてまとめるうちに、それらについての彼女の感想を作品化していくようになる。『創世記』巡りのために展示コーナーに楽しく配置された作品は、『創世記』の翻訳とそれに関する彼女の驚きを含んだ感想と解釈の場となっている。共通感覚(コモンセンス)を着眼点としたユーモア溢れる彼女の魅力的な作品群は、鑑賞する人の価値観を穏やかに揺さぶる。 油絵学科教授 赤塚祐二
作者より
旧約聖書の第1章から第5章を翻訳してみた。
聖書は世界で最も読まれている本だが、その解釈は人によって異なる。
私は翻訳しながら、ツッコミを入れ、時には誤読し、それでも考え続けた。
結局、これは解釈なのか、それともただの勘違いなのか。
答えは、読む人に任せることにする。
繆念何
担当教員より
日々の必ずしも良いことばかりではない出来事に注目し、それらを積極的に昇華して人生を進めるため、ユーモアを交えたオブジェとして作品化してきた。材料は日本で実際に使われていた古い道具や日用品で、それらに出会った時の彼女の感想なども盛り込み、面白く味わい深い作品を制作してきている。修了制作においては留学生ならではの翻訳についての気づきと問題意識を作品化の原点とした。『創世記』を対象としながらその古今東西の翻訳についてまとめるうちに、それらについての彼女の感想を作品化していくようになる。『創世記』巡りのために展示コーナーに楽しく配置された作品は、『創世記』の翻訳とそれに関する彼女の驚きを含んだ感想と解釈の場となっている。共通感覚(コモンセンス)を着眼点としたユーモア溢れる彼女の魅力的な作品群は、鑑賞する人の価値観を穏やかに揺さぶる。
油絵学科教授 赤塚祐二