吉川布記

YOSHIKAWA Fuki

地域と共生する新たな駐車場の姿
一結節点としての駐車場が創る人々の交流と滞在時間一
A new form of parking lot that coexists withthe local community

プレゼンテーション|スチレンボード、紙、アクリル板、スタイロ、プラスチック棒、スプレー
模型|H1500 × W1800mm、H600 × W600mm、H210 × W420mm
パネル|H4200 × W2250mm

作者より

郊外駅前空間は、自動車利用者の需要増加により駐車場が拡大し、無機質で単調な景観が広がる課題を抱えています。本提案では、唐木田駅前の既存駐車場を立体化し、動線設計の多様化や空間のずらしによる活動エリアの創出、スロープやランドスケープの工夫により滞在性を高めることを目指します。駐車場を単なる通過点でなく地域特有の空間へと再構築し、人々に新たな体験や交流を生む郊外の駅前モデルを提案します。

吉川布記

担当教員より

郊外の駅前は駐車場やロードサイド型の建築に支配された画一的な空間が広がっている現状に対する提案である。車と人の動線に異なる設計原理を適用し、駐車場に他の機能と融合させた建築は二重の動線設計によって立体的で動的な空間を創出している。モビリティが大きく変わろうとしている現在、駐車場の機能を超えた新たな思考がつくりだす建築は、モビリティと建築のあり方に新たな可能性を感じさせる意欲的な作品である。

建築学科教授 布施茂