埋立と埋葬のはざまでLandfill and Cemetery Interfaceプレゼンテーション|スチレンボード、チップボール、ほか模型|H750 × W2730 × D910mm
本制作の敷地は、埋立地と墓地が谷戸と呼ばれる小さな谷地に同居する場所である。埋立地と墓地は道を挟んで対峙しており、その構図は否応なしに埋立と埋葬という二つの行為を比較させ、強烈な類似性を感じさせる。私は埋葬を埋立のアナロジーとして捉え、埋立地を都市の墓として再解釈する。そして、二つの行為のはざまに故人を弔うための場として、また、埋め立てられたものを弔う存在としての建築を設計する。その建築は隣接する埋立地とともに埋立/埋葬されていき、最終的に埋立の標として立ち現れる。また、埋立完了後も、かつての谷戸の底で埋葬のための儀式が粛々と行われ続ける。 鈴木正義
埋立という行為に着目し、埋立と人の関係を再解釈して新たな建築の可能性を模索した作品である。埋立と埋葬が同時に行われている特殊な敷地条件の谷地に葬祭場と火葬場を計画することで、テーマからストーリーを秀逸に構築し、プレゼンテーションをまとめている。埋葬を埋立のアナロジーとして捉え、埋立地を都市の墓として再解釈し、埋立の時系列に伴う建築形態の変化をまとめ上げた造形力は見事である。この作品は、今年度の建築学科修了制作における最優秀作品である。 建築学科教授 布施茂
作者より
本制作の敷地は、埋立地と墓地が谷戸と呼ばれる小さな谷地に同居する場所である。埋立地と墓地は道を挟んで対峙しており、その構図は否応なしに埋立と埋葬という二つの行為を比較させ、強烈な類似性を感じさせる。私は埋葬を埋立のアナロジーとして捉え、埋立地を都市の墓として再解釈する。そして、二つの行為のはざまに故人を弔うための場として、また、埋め立てられたものを弔う存在としての建築を設計する。その建築は隣接する埋立地とともに埋立/埋葬されていき、最終的に埋立の標として立ち現れる。また、埋立完了後も、かつての谷戸の底で埋葬のための儀式が粛々と行われ続ける。
鈴木正義
担当教員より
埋立という行為に着目し、埋立と人の関係を再解釈して新たな建築の可能性を模索した作品である。埋立と埋葬が同時に行われている特殊な敷地条件の谷地に葬祭場と火葬場を計画することで、テーマからストーリーを秀逸に構築し、プレゼンテーションをまとめている。埋葬を埋立のアナロジーとして捉え、埋立地を都市の墓として再解釈し、埋立の時系列に伴う建築形態の変化をまとめ上げた造形力は見事である。この作品は、今年度の建築学科修了制作における最優秀作品である。
建築学科教授 布施茂