樹状的形成紙|レーザーカッティング各H300 × W300 × D300mm ×6点
盆栽から着想を得た。東洋には古くから、樹木を通して自らの造形美を具現化する盆栽という芸術形式がある。樹木でありながら人間を想像させ、そこに造形による無限を体験することができる本研究において、何十年もかけて育てる盆栽から、育てるという行為とその樹形を抽出し、それらを紙素材によって再構成することで、横溢とした自然を内包する新たな造形へと昇華することを試みた。 チン ホウ
日本の伝統芸術である「盆栽」、それは連綿とした技芸として今日まで継承され、ファッションの分野でもモチーフとして取り上げられたりする。しかし私たちの日常生活との距離は遠い。「ひとつ部屋に盆栽でも飾ってみるか」という安易さを受けつけない厳然とした世界。そこに作者は果敢に挑んだ。「盆栽」を樹形の手本とし、試行錯誤の末にシンプルなユニットによる紙のオブジェに昇華した。本作品のもっとも評価される点は、抽象の中に横溢とする「自然」を実に軽やかに顕現させたことにある。 基礎デザイン学科教授 板東孝明
作者より
盆栽から着想を得た。東洋には古くから、樹木を通して自らの造形美を具現化する盆栽という芸術形式がある。樹木でありながら人間を想像させ、そこに造形による無限を体験することができる本研究において、何十年もかけて育てる盆栽から、育てるという行為とその樹形を抽出し、それらを紙素材によって再構成することで、横溢とした自然を内包する新たな造形へと昇華することを試みた。
チン ホウ
担当教員より
日本の伝統芸術である「盆栽」、それは連綿とした技芸として今日まで継承され、ファッションの分野でもモチーフとして取り上げられたりする。しかし私たちの日常生活との距離は遠い。「ひとつ部屋に盆栽でも飾ってみるか」という安易さを受けつけない厳然とした世界。そこに作者は果敢に挑んだ。「盆栽」を樹形の手本とし、試行錯誤の末にシンプルなユニットによる紙のオブジェに昇華した。本作品のもっとも評価される点は、抽象の中に横溢とする「自然」を実に軽やかに顕現させたことにある。
基礎デザイン学科教授 板東孝明