大嶋笙平

OSHIMA Shohei

YYG project

プレゼンテーション|木材、真鍮、油土、スタイロフォーム、ほか
模型|H1000 × W900 × D900mm、H1850 × W300 × D1800mm

作者より

建築の本質とは何か?という問いに対し、私はここ最近、建築の「建ち方」こそがその本質ではないかと考える。そこにあって「しっくりくる形」というのは非常に感覚的な言葉だが、しかしある種の建築の到達目標の一つではないだろうか。
ここではある特定の文脈や要請、制限を特権化せずそれらを等価に扱い、他者から抽出した線の選択をひたすら繰り返すことで、自律的な建築の建ち方のありようを探る。

大嶋笙平

担当教員より

建築における建ち方(外観)を都市の自立性から思考した作品である。代々木公園に隣接する三日月型の異形敷地に対して法的に最大限のヴォリュームを計画し、様々な文脈や象徴性から適度に距離をとった自律的な建築の立ち方について実験的に考察している。そのため、用途は集合住宅を主とする複合施設であるが、具体的な用途はさほど大きな問題では無く、あくまでも建築における新たな形式を模索した秀逸な作品である。

建築学科教授 布施茂