象嵌筒形花器Pottery container陶土、板作りH210 × W110 × D110mm、H210 × W200 × D210mm、H230 × W110 × D110mm、H230 × W250 × D250mm、H240 × W180 × D180mm
今回の製作は主に板作りの筒形花器です。現代造形における筒という形を取り上げて、土の象嵌、焼成による景色を与えた筒を造形しました。 自分の製作は何回も土を塗ったり、磨いたり、剥がしたりしますが、手の磨き具合や、土に残る層の跡と共にテクスチャとなり、土の肌と呼びものが一番見せたかったものです。 自己意識がどこに尋ねついたか、何を見せるのか、何を取り上げ、何を成り立たせたのかが重要です。素材のある風貌を磨いて出すことと共に、自己意識の判断であり、自己表現であります。 工芸は素材の全てを展開する仕事です。観念主導するアートと違い、人間中心の製作とも違って、人間と素材の関係を土台にし、強調し、助け合うことが大切と思います。 ゴ イコウ
市中山居とは、侘茶の思想として使われる言葉で、現代では街中にいながら自然を感じられるような空間や安らぎを求めたいと思う暮らしであり、作者の理想の生活のために提案された花器の作品である。 筒茶碗のような簡素なかたちと、土壁のような自然の質感を表現するために、材料や焼成の技法研究を重ね、焼き物らしい独自の表現が内包されている。用途と表現のバランスのとれた作品である。 工芸工業デザイン学科教授 西川聡
作者より
今回の製作は主に板作りの筒形花器です。現代造形における筒という形を取り上げて、土の象嵌、焼成による景色を与えた筒を造形しました。
自分の製作は何回も土を塗ったり、磨いたり、剥がしたりしますが、手の磨き具合や、土に残る層の跡と共にテクスチャとなり、土の肌と呼びものが一番見せたかったものです。
自己意識がどこに尋ねついたか、何を見せるのか、何を取り上げ、何を成り立たせたのかが重要です。素材のある風貌を磨いて出すことと共に、自己意識の判断であり、自己表現であります。
工芸は素材の全てを展開する仕事です。観念主導するアートと違い、人間中心の製作とも違って、人間と素材の関係を土台にし、強調し、助け合うことが大切と思います。
ゴ イコウ
担当教員より
市中山居とは、侘茶の思想として使われる言葉で、現代では街中にいながら自然を感じられるような空間や安らぎを求めたいと思う暮らしであり、作者の理想の生活のために提案された花器の作品である。
筒茶碗のような簡素なかたちと、土壁のような自然の質感を表現するために、材料や焼成の技法研究を重ね、焼き物らしい独自の表現が内包されている。用途と表現のバランスのとれた作品である。
工芸工業デザイン学科教授 西川聡