Tasting Scapes紙本|H257 × W364mm(62ページ)イラスト|各H210 × W297mm(10点)、各H297 × W420mm(4点)、H300 × W1800mm(1点)
私は「食べる」という体験をビジュアライズ表現に試みた。 食べる、という行為は不思議である。主観性を持つ一方、言葉やコミュニケーションにより客観的な叙述することもできる。音楽の可視化のように、食べ物を味わう時の感覚も視覚化の点に着目し、研究を行った。そして一連のヴィジュアライゼーションを「Tasting Scapes」と名付けた。鑑賞者の共感を得て、スピードが早くなった現代生活の中、食べるという感覚を大切に見つめ直す契機になれば幸いである。 ゴ カイセイ
「味覚と口内触覚」「食材の組み合わせ」「味わいの順序」の三つの段階に分けられた食体験の視覚化である。多様かつ複雑な感覚を一つの画面に統合すると、料理は一つの「風景」のように見えてくる。これが「Tasting Scapes」である。食の世界がさらに深化・発展していく今日、食体験のビジュアライゼーションは大きな可能性を持っており、そのような局面でさらなる注目を集めるクリエーションである。 基礎デザイン学科教授 原研哉
作者より
私は「食べる」という体験をビジュアライズ表現に試みた。
食べる、という行為は不思議である。主観性を持つ一方、言葉やコミュニケーションにより客観的な叙述することもできる。音楽の可視化のように、食べ物を味わう時の感覚も視覚化の点に着目し、研究を行った。そして一連のヴィジュアライゼーションを「Tasting Scapes」と名付けた。鑑賞者の共感を得て、スピードが早くなった現代生活の中、食べるという感覚を大切に見つめ直す契機になれば幸いである。
ゴ カイセイ
担当教員より
「味覚と口内触覚」「食材の組み合わせ」「味わいの順序」の三つの段階に分けられた食体験の視覚化である。多様かつ複雑な感覚を一つの画面に統合すると、料理は一つの「風景」のように見えてくる。これが「Tasting Scapes」である。食の世界がさらに深化・発展していく今日、食体験のビジュアライゼーションは大きな可能性を持っており、そのような局面でさらなる注目を集めるクリエーションである。
基礎デザイン学科教授 原研哉