床井恵音

TOKOI Keito

Morin Khuur

Overflowing with blue

From a view

Rolling

Untitled

A ray for (me)

A horse

キャンバス、パネル、油絵具、オイルパステル
H1818 × W2590mm
H1800 × W1600mm
H1300 × W1300mm
H455 × W530mm
H530 × W650mm
H1830 × W420mm
H270 × W220mm

作者より

私の部屋は汚い。片付けができないからだ。片付けができないと掃除もできない。床にものが溢れて何も置けない。

絵を描くことは理想のお部屋作りに似ている。絵は何でも置ける。置いたものが気に食わなかったら、塗りつぶして新しいものを置けばいい。物だけじゃない、全部思い通りにしていい。好きなだけ光が差して、影が伸びて、風に吹かれたまま時が止まる。一つの空間に異なる時間と場所が存在する。

そうして求めていた空間が一つの平面上に生まれたとき、絵を描いてよかったなと思う。

床井恵音

担当教員より

床井さんの作品は窓の周辺で起こる内と外の事象を表現しながら、ある種の抽象性を帯びている。日常のリラックスしたテーマを扱った彼女のスケッチブックから考えると、本人はもう少し幅広いテーマに関心があったのかもしれないが、修士の制作期間において多様なテーマを試みるうち、いつしかそれらの多くが淘汰され、最終的に「窓」のあたりに集約していった。彼女は端的に新鮮な絵画の切り口を見せたいと願い、独自の力強い筆勢と色彩で、当たり前すぎるようなものや、荒唐無稽なモチーフの組み合わせを画面のなかに成立させようとした。破壊も恐れないこの彼女の勇気が、窓辺のありきたりな風景を大胆で新鮮な表現として可能にさせたと言えるだろう。これは描きながら考える制作者の勝利である。

油絵学科教授 赤塚祐二