山田遼真

YAMADA Ryoma

感覚の構築
The Construction of Sensation

プレゼンテーション|ゴールデンボード、スチレンペーパー、スタイロフォーム、モデリングペースト、ジェッソ、木、スプレー
模型|H2025 × W1200 × D1200mm、H750 × W1000 × D1000mm
パネル|H3430 × W4300mm、H1658 × W2420mm

作者より

建築には、機能や用途とは異なる次元で作用する力がある。記憶に残る空間の断片や、理由なく心を動かす感覚は、文化や時代を越えて共有されてきたものでは無いだろうか。本制作は、そうした感覚を出発点に、用途や合理性ではなく、光や量感、スケール、プロポーションといった空間の要素から建築を立ち上げる試みである。感覚をスケッチ、図面化、展開、統合、模型化を通して編み直し、空間そのものが持つ力を問い直す。

山田遼真

担当教員より

本作品は、研究を通して建築空間を構成する質量感の重要性を導き出し、建築家の根源的な感覚を提示しようとする意欲的な試みである。建築における光と影、スケール感、量感、プロポーションなどの感覚的要素を自身の空間体験や記憶から抽出した膨大なスケッチは傑出している。そのスケッチを基盤に時間軸と感覚の連鎖としてシークエンスを構築した空間が特徴的である。圧倒的なドローイングと模型表現によって、その思想が強い説得力をもって提示された秀逸な作品である。

建築学科教授 布施茂