公共性の文脈における写真を「見せる」ことの構造 ―スタイケンの展示構成を中心に―
The Structure of “Presenting” Photographs in the Context of Publicness: Focusing on Edward Steichen’s Exhibition Design
論文|93ページ(81,311字)
年表|H2000 × W4800mm
本|H297 × W420mm(2点)
公共性の文脈における写真を「見せる」ことの構造 ―スタイケンの展示構成を中心に―
The Structure of “Presenting” Photographs in the Context of Publicness: Focusing on Edward Steichen’s Exhibition Design
論文|93ページ(81,311字)
年表|H2000 × W4800mm
本|H297 × W420mm(2点)
作者より
本研究は、展示空間における写真の提示と公共性生成の関係を再考する試みである。E.スタイケンによる「勝利への道」や「人間家族」を対象に、展示形式を写真を「見せる」構造と捉えて分析する。アーレント等の公共性理論と、リシツキーらの展示理論を接続し、社会的・視覚的側面からその構造を解明する。展示空間がいかに観客との関係を構築し、公共性の装置として機能したかを検討することで、現代の写真環境への示唆を導き出したい。
陳静波
担当教員より
毎日何兆というイメージが生み出される現在において、写真を撮って人に提示するという行為はどのような意味を持つのか?チェンが持っていたそのような問いは、いつしか大戦前後にアメリカで行われた2つの写真展へと辿り着く。欧州で開発された空間的で動的な写真構成法を取り入れ、戦意高揚と普遍的人類愛を歌い上げようとするこれらの展覧会には、現代の編集デザインが直面するあらゆる社会性の問題が含まれている。チェンはデザイン言語の丹念な分析の末、プロパガンダ性や楽観的コスモポリタニズムに対する旧来の批判を乗り越え、デザインの倫理性へと鋭く切り込んだ。その批評能力は驚くべきものである。
視覚伝達デザイン学科教授 大田暁雄