Momentarised History of Stoneアルポリック板、石、ラドール、アクリル顔料、パステルパネル|H300 × W300mm(7点)、H594 × W841mm、H1030 × W243mm、H773 × W243mm
本作は、無機物である石に生命の気配を与え、その生成における長い時間の営みを、流動する「一瞬」へと凝縮した作品である。自然のなかで無数の粒子が集まり形づくられる石の誕生は、私たちが直接目にすることのできない過程である。本作では、その不可視の時間を想像の起点とし、石が一つの平面上から、さまざまな動きを伴いながら、ゆるやかに立ち上がってくる姿を描いている。石という存在を通して、世界の生成に思いを巡らせ、私たち自身と万物とのつながりを、静かに感じ取るための場となることを願っている。 黄紫儀
十分な余白を持つ白く四角い平面から、そこに鉱物が出現していく一連の作品である。当人の考察によると、世界の生成の源としての石や鉱物のイメージをそこから自由闊達に広げていくことができるということである。これは地質学や鉱物学のような科学的な組成を分析していく態度とは異なる、イマジナリーな岩石の見立てではあるが、鉱物への想像力を触発する作品として興味深い。コウ自身は、一連の作品に水墨画的な性質を見ているようであるが、確かに、破墨によって見る者のイマジネーションを鼓舞する、南宋絵画のような性質をもここに見ることができる。 基礎デザイン学科教授 原研哉
作者より
本作は、無機物である石に生命の気配を与え、その生成における長い時間の営みを、流動する「一瞬」へと凝縮した作品である。自然のなかで無数の粒子が集まり形づくられる石の誕生は、私たちが直接目にすることのできない過程である。本作では、その不可視の時間を想像の起点とし、石が一つの平面上から、さまざまな動きを伴いながら、ゆるやかに立ち上がってくる姿を描いている。石という存在を通して、世界の生成に思いを巡らせ、私たち自身と万物とのつながりを、静かに感じ取るための場となることを願っている。
黄紫儀
担当教員より
十分な余白を持つ白く四角い平面から、そこに鉱物が出現していく一連の作品である。当人の考察によると、世界の生成の源としての石や鉱物のイメージをそこから自由闊達に広げていくことができるということである。これは地質学や鉱物学のような科学的な組成を分析していく態度とは異なる、イマジナリーな岩石の見立てではあるが、鉱物への想像力を触発する作品として興味深い。コウ自身は、一連の作品に水墨画的な性質を見ているようであるが、確かに、破墨によって見る者のイマジネーションを鼓舞する、南宋絵画のような性質をもここに見ることができる。
基礎デザイン学科教授 原研哉